2016年6月24日金曜日

灰からアルカリ成分の抽出

化学部の今年度のテーマのひとつに「石鹸の起源に迫る」があります。 みなさん、石鹸(ソープ)の語源が古代ローマのサポーの丘というのをご存知ですか? なんでもそこはいけにえの丘で、羊の脂と木灰が高温の条件下で反応し、 石鹸のようなものができたとか…。 通常の石鹸づくりでは苛性ソーダなどの試薬を使いますが、 化学部では伝説の通りに木灰から石鹸が作れるかを研究します。 その手始めとして、5月9日に七輪に残っていた木灰から炭酸カリウムを抽出しました。 水溶性成分の蒸発乾固により白色粉末が得られました。 フェノールフタレイン液が赤くなったことと、塩酸で気体が生じたことから、 炭酸カリウムと思われました。しかしながら、炎色反応では明らかな色 (カリウムなら赤紫色)は見られませんでした。 今後の研究のゆくえが楽しみです。