2014年9月22日月曜日

ACOP : 対話型鑑賞


こんにちは!美術部です(^O^)

今回は、参加した京都造形芸術大学でのACOPセミナーについて皆さんにお伝えします!(∩´∀`)
講師はアートプロデュース学科の伊達隆洋先生、岡崎大輔先生でした。

突然ですが、
 
『部屋があります。奥の壁は全て見えていて、両横の壁、床はよく見えていて、天井は少しだけ。フローリングの床に絨毯が二枚、一枚はきちんと並べられていますが、片方は位置が歪んで少し重なっています。左奥に、壁に寄り添うようにベッドがひとつ置いてあります。その上に櫛があります。左の壁に立てかけてあります。まるでシルバニアファミリーの家に自分の普段使う櫛を置いたようなかんじです。右側には、両開きのクローゼット?棚?があります。壁の3分の2…より少し高いくらいで、木製です。両方の扉には鏡がついていて、右側の壁がうつっていて…』

 こう言われて、あなたはどんな様子を頭の中にイメージしますか?

これは今回のセミナーで体験したワークショップ『目隠し観賞会』で、私が発言した内容の一部です。

 そもそもACOP(エーコップ)とは、Art Communication Projectのことを指します。

皆さんは普段、「みる」「考える」「話す」「聞く」ということを意識的にすることはありますか?


鑑賞とは「芸術作品をみたり聞いたりして、深く味わい理解すること。」です。

 
例えば一枚の絵画が目の前にあったとして、あなたはどのように『鑑賞』しますか?

へー、天使と海の絵だ。これはどういう絵なんだろう?おや、横に説明文があるぞ。ふむふむ、宗教画か。こういう場面か。

あれ?どうしても説明の『文章』に頼ってしまいますね。私たちは作品を『鑑賞』しているはずなのに…。

 作品の情報を知ることが『鑑賞』でしょうか?
 

 ここで、今回のセミナーで体験したプログラムを紹介しましょう。

◇テーマ「見る・考える・話す・聞く」~ナビゲーション力育成のための対話型鑑賞とワークショップ~

①目隠し鑑賞会
  ペアで取り組み、プロジェクターで映し出された作品(写真・絵)について目隠しをした 人に言葉だけで伝える。

  モネパズル
  モネの作品『睡蓮』の巨大パズルをグループで完成させる。ピースは正方形。

    モネ『睡蓮』についての対話型鑑賞ワークショップ
 作品について感じたことを発言し、鑑賞する。他の参加者の発言を聞いて自分の考えも発展させていく。

  ④ギャラリー作品を使ったナビゲーション体験

 京都造形芸術大学のギャルリ・オーブにて、鑑賞ナビゲーター体験。

 
セミナーで学んだことをまとめますね(/・ω・)/

 アートとは、作品と見る人の相互作用で生まれるコミュニケーション。ACOPは、見て感じる、味わうトレーニング。これによって今まで気づかなかったことに気づいたことに気づける。」
 
「知識ではなく、『意識』をもって見ることが重要であり、これはモネパズルのコツでもある(モネの『睡蓮』を正方形のパズルにすると、違いがあるはずなのに多くのピースが似て見える)。知識があると、見えないものがある。作品についての情報を知っているのと、作品を知っている、作品を見ているのはちがう。ちなみにパズルはある意味作品を見ることのできる幼稚園児の方が早い」
 
「対話型鑑賞法は、みる、かんがえる、はなす、聞くのサイクル。『聞く』ことで、『なんでこの人はこう思ったんだろう?』と考えることがとても重要であり、このサイクルで作品を読み解いていく」

 ナビゲーターの役割は『プッシュ【質問】』、つまり考えることを促すこと。基本的な3つの【質問】は、「どこがどうなっているからそう思う?」「そこからどう思う?」「他にあるいは更に何がある?」。答えはみんなちがっていい。賛成や反対はせず、納得すること。」

  これが『ACOP』です。

 なんだか、芸術だけに関連した活動ではないと思いませんか?

 ACOPで学んだことは、芸術鑑賞の際だけでなく、学校生活や仕事、人と関わるあらゆる場面において活かせるのではないでしょうか。

 ちなみに私には、目隠し観賞会で「相手に伝わる言葉」を選ぶことが非常に難しく感じられました。

年齢や趣味の違いによって、それぞれのボキャブラリも違います。相手が知らない言葉でわかりやすい説明はできません。

また、『自分は知っている』けれど、『相手は知らない』ことを意識しなければならないのは言葉選びの問題だけではありません。無意識のうちに「説明するほどでもない」と考え、見落としてしまった情報のために大きな誤解を生むこともあります。視覚的な情報に限らず、自分の頭の中で一度理解したことを相手に伝えるのは意外とうまくいかないものですね…(´・ω・`)

今回は非常に長くなってしまいました。読んでくださった方々、本当にありがとうございます(´ω`*)
 
ひと月に約1回のペースで、池田高校美術室でもACOP体験ができます。
京都造形芸術大学の伊達隆洋先生,北野諒先生と、大阪大学哲学科の学生さん達と一緒になって、新しい芸術体験を模索しています。
興味を持っていただいた方は、是非一度参加してみてください!!

それでは、また次回の更新をお楽しみに!

2014年9月19日金曜日

芸術を学んだ人の強みとは何か?



1、人が気づかない魅力や美しさ、
  面白さや問題を発見する観察力がある。
→日々の制作で磨かれます。

2、できない理由を考えずに、「どうやったらできるか?」を
  考える事ができる。
→「それは無理」という言葉は、 芸術業界にはない。

3、自分一人でできないことは、
  「ネットワーク(つながる力)」で解決する
→芸術を学ぶことは、コミュニケーションやネットワークを学ぶことと同義。

4、物事を様々な角度から観察し、考えることができる。  
→これが「芸術家って変わってる」といわれる理由。
  人より見ているものが多いので、人とは違う切口を持つ。

5、0から1を生み出すことができる。
→天然資源は有限。人の頭から生まれるものは無限!!


京都造形芸術大学の、吉田大作先生のお言葉です。
とても勇気づけられました。日々、精進!!

とある69期生の風日記5〜承風祭2014〜




9月12日・13日に、池高で承風祭が行われました。

私たちは美術室で、ここ1年間で制作した作品を展示しました。

特に2日目は一般公開というのもあり、多くの方に来ていただきました。

温かいお言葉や激励をいただき、とても嬉しかったです。

今後とも、美術部をよろしくおねがいします!!

2014年9月17日水曜日

とある69期生の風日記�〜美術部合宿@金沢・石川 其の参〜

 3日目は再び、「杜の中の陶芸工房 北陶」さんに陶芸講習をしていただきました。

昨日の陶器作成の続きをしました。 石川県内なので、九谷焼の粘土かと思ってましたが、 北陶さんは滋賀県の信楽焼の粘土を使っているそうです。

 皆それぞれに独特の感性を発揮していて、個性溢れるクラブだと感じました。

 その後、粘土の揉み方のうちの一つ、「菊揉み」というものを学びました。 脇に抱えられるほどの粘土の塊を 圧して回す、圧して回すの繰り返しで、粘土が菊のような模様になります。

 皆が作った作品は、北陶で素焼きをしていただいた後、 池高に送られ、絵付けをし、池高の窯で焼きます。

 今回の合宿では、石川県の中心部、金沢に行ったわけですが、 すごく「芸術の街」だなと思いました。




2014年9月14日日曜日

近畿高等学校テニス大会

9月13日、彦根城の見える滋賀県立彦根総合運動公園で近畿高等学校テニス大会が行われ守田祥真が出場しました。
1Rは相生学園に8-6で勝ちましたが2Rに京都外大西に負けてしまいました。
大会が大きくなると緊張も大きくなり実力が出せない場面が多くなってしまうので、今後は経験を積み平常心で戦えるようにしていきたいと思います。


2014年9月11日木曜日

承風祭に向けて~放送部~

承風祭まであと少しとなりました!
校内はあわただしい雰囲気が漂っています。

さてさて。
創作ラジオドラマ~承風祭ver.~制作現場風景です。夏休みに行われました。
今回の制作に協力して下さった写真部さん、本当にありがとうございました!
先日リハーサルがあり、完成作品をみて感動してしまいました…(^^)
今年は、いろいろと貴重な体験や思い出を作ることができて、本当に嬉しく思っています。

ということで、
NHK全国高校放送コンテスト大阪府下創作ラジオドラマ部門第五位 放送部&池田高校誇りの素晴らしい写真部
がおくる、作品「高校電車」!
非常に良く仕上がっていると思います!
ぜひ、承風祭では、私達の作品を鑑賞しに来て下さい‼︎
お待ちしています☆

2014年9月9日火曜日

大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会

8月1日(金)、吹田メイシアターにて大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会が開催されました。
その結果、私たち吹奏楽部は金賞を受賞しました!
実に19年ぶりの快挙です!
応援してくださったみなさん、ありがとうございました。

とある69期生の風日記�〜美術部合宿@金沢・石川 其の弐〜



2日目の午前中は、
日本3大庭園である兼六園を見学しました。
雨が多かったおかげでしょうか、鮮やかな緑が綺麗でした。


午後は、
『杜の中の陶芸工房 北陶』さんに、陶芸講習をしていただきました。

金沢城の刀蔵だった歴史的建造物を、そのまま工房に改築されたという、重厚な雰囲気の陶芸教室です。

今年から池田高校に入った工芸窯を使いこなせるように、陶芸理論と実習を学ばせていただきました。

とある69期生の風日記�〜美術部合宿@金沢・石川 其の壱〜

 
 
8月12日-14日の二泊三日で、金沢へ合宿に行きました。

今年の夏は気象がなかなか不安定でした。
しかし、、 2014年度の池高美術部合宿中には一度も雨に降られず、良い天候に恵まれました!!



 1日目は、21世紀美術館と近江町市場に行きました。

金沢21世紀美術館は、その丸い円盤形の建物から“まるびぃ”という愛称で地元では親しまれている美術館で、自分も作品の一部になれる体験型美術館です。一味違ったアート体験を満喫しました。


近江町市場でランチタイムです。
取れたての魚介類が並べられていて、迫力満点でした!!





宿泊は「ホテル ひので屋」さんにお世話になりました。
夜は毎年恒例の、クロッキー大会です。






 
 
 

 


 

 
 

 
 

2014年9月4日木曜日

映像作品、完成!!

高大連携授業で、映像作品を制作しました。
絵コンテに始まり、監督・脚本・出演・パッケージデザインなど、
すべて生徒の手作りです。
宝塚大学の沼田先生の熱心で楽しいご指導の下、
メンバー全員が一丸となって取り組みました。



当初は2回完結授業の予定だったのですが、
生徒も教師も、どんどんこだわりを増していき、
気がつけば5ヶ月を費やした超大作になりました(笑)

大学の本格的機材を使用しての撮影や編集作業、パッケージデザインなど、普段できない体験と学びをさせていただきました。


「とてもクオリティーの高い作品に仕上がりました。
次はカンヌで会いましょう!!」
との沼田先生のお言葉に、無限の可能性を感じ、
更なる制作へのモチベーションが湧き上がりました。

承風祭でも上映しますので、是非、観に来てください!!

2014年9月1日月曜日

学校案内


完成しました!!
池田高校の長い歴史をコンセプトに、
レトロな雰囲気で仕上げました。



デザインのプロフェッショナルとして第一線で活躍されている、
宝塚大学の大河繁先生、楠田雅史先生、山口尚先生の親身で熱心なご指導の下、美術部有志6名、監督の校長先生、世話役3名で、昨年の12月から、じつに8カ月をかけて取り組んできました。

情報を解り易く伝達するというデザインのコア(核)を繰り返し、粘り強く教えて頂きました。
学生とプロと教師が一緒になって真剣に取り組んだこの8ヶ月は、非常に贅沢な体験であり財産です。