こんにちは!美術部です(^O^)/
今回は、参加した京都造形芸術大学でのACOPセミナーについて皆さんにお伝えします!(∩´∀`)∩
講師はアートプロデュース学科の伊達隆洋先生、岡崎大輔先生でした。
突然ですが、
『部屋があります。奥の壁は全て見えていて、両横の壁、床はよく見えていて、天井は少しだけ。フローリングの床に絨毯が二枚、一枚はきちんと並べられていますが、片方は位置が歪んで少し重なっています。左奥に、壁に寄り添うようにベッドがひとつ置いてあります。その上に櫛があります。左の壁に立てかけてあります。まるでシルバニアファミリーの家に自分の普段使う櫛を置いたようなかんじです。右側には、両開きのクローゼット?棚?があります。壁の3分の2…より少し高いくらいで、木製です。両方の扉には鏡がついていて、右側の壁がうつっていて…』
これは今回のセミナーで体験したワークショップ『目隠し観賞会』で、私が発言した内容の一部です。
皆さんは普段、「みる」「考える」「話す」「聞く」ということを意識的にすることはありますか?
鑑賞とは「芸術作品をみたり聞いたりして、深く味わい理解すること。」です。
へー、天使と海の絵だ。これはどういう絵なんだろう?おや、横に説明文があるぞ。ふむふむ、宗教画か。こういう場面か。
あれ?どうしても説明の『文章』に頼ってしまいますね。私たちは作品を『鑑賞』しているはずなのに…。
◇テーマ「見る・考える・話す・聞く」~ナビゲーション力育成のための対話型鑑賞とワークショップ~
①目隠し鑑賞会
ペアで取り組み、プロジェクターで映し出された作品(写真・絵)について目隠しをした 人に言葉だけで伝える。② モネパズル
モネの作品『睡蓮』の巨大パズルをグループで完成させる。ピースは正方形。
③ モネ『睡蓮』についての対話型鑑賞ワークショップ
作品について感じたことを発言し、鑑賞する。他の参加者の発言を聞いて自分の考えも発展させていく。
④ギャラリー作品を使ったナビゲーション体験
京都造形芸術大学のギャルリ・オーブにて、鑑賞ナビゲーター体験。
セミナーで学んだことをまとめますね(/・ω・)/
「知識ではなく、『意識』をもって見ることが重要であり、これはモネパズルのコツでもある(モネの『睡蓮』を正方形のパズルにすると、違いがあるはずなのに多くのピースが似て見える)。知識があると、見えないものがある。作品についての情報を知っているのと、作品を知っている、作品を見ているのはちがう。ちなみにパズルはある意味作品を見ることのできる幼稚園児の方が早い」
「対話型鑑賞法は、みる、かんがえる、はなす、聞くのサイクル。『聞く』ことで、『なんでこの人はこう思ったんだろう?』と考えることがとても重要であり、このサイクルで作品を読み解いていく」
年齢や趣味の違いによって、それぞれのボキャブラリも違います。相手が知らない言葉でわかりやすい説明はできません。
また、『自分は知っている』けれど、『相手は知らない』ことを意識しなければならないのは言葉選びの問題だけではありません。無意識のうちに「説明するほどでもない」と考え、見落としてしまった情報のために大きな誤解を生むこともあります。視覚的な情報に限らず、自分の頭の中で一度理解したことを相手に伝えるのは意外とうまくいかないものですね…(´・ω・`)
今回は非常に長くなってしまいました。読んでくださった方々、本当にありがとうございます(´ω`*)
ひと月に約1回のペースで、池田高校美術室でもACOP体験ができます。
京都造形芸術大学の伊達隆洋先生,北野諒先生と、大阪大学哲学科の学生さん達と一緒になって、新しい芸術体験を模索しています。
興味を持っていただいた方は、是非一度参加してみてください!!
それでは、また次回の更新をお楽しみに!